映画レビュー:マダムベルコ

映画と読書が好きです。主に映画の感想や考察を書いています。「いい物はいい」が信条。

【ヒットマン エージェント: ジュン】お父さんね、ほんとはすごいんだよ

f:id:beruko_saka:20210308225642j:plain

一言あらすじ:国家機密を漫画に描いたので命を狙われました。

[作品情報]
原題:히트맨
監督:チェ・ウォンソプ
脚本:チェ・ウォンソプ
製作年:2020年
製作国:韓国
出演:クォン・サンウ, チョン・ジュノ, ファンウ・スルヘ, イ・イギョン, イ・ジウォン, ホ・ソンテ ほか


国家情報院(NIS)で対テロ暗殺要員のエースだったジュンは漫画家になるという夢を捨てきれず、殉職を偽装して姿を消すことに成功する。

それから15年、念願叶ってウェブ漫画家になったものの全く売れず、妻の稼ぎ頼みの厳しい現実に直面していた。

ところが、ある日酔った勢いで描いた暗殺漫画が図らずも大人気となり、NISとテロリストに生きていたことがバレて両方から命を狙われるはめになってしまう。

f:id:beruko_saka:20210217151402j:plain
© 2020 LOTTE ENTERTAINMENT All Rights Reserved.


「元暗殺要員がウェブ漫画家に転身し、うっかり国の一級機密を漏らしてしまう」ってところからすでに漫画みたいな話で面白いんだけれども、

生きてたことがバレる→命狙われる→家族巻き込まれる→敵と戦う

という「まぁそうなるわな」的な流れでありつつ、周囲の思い込みや勘違いによってとんでもない方向に事が持っていかれる可笑しみとか、悪役と言えどどこか憎めないキャラ描写の上手さなんかが相まってストーリーにぐいぐい引き込まれてゆく。脚本力よ!!

f:id:beruko_saka:20210308230338j:plain

序盤のシリアスで緊張感ある映像から一転、甲斐性なし稼ぎなしダメダメ夫という180度異なる主人公のギャップに萌え。

正体がバレてから再び戦闘モードになっても、ダイナミックなアクションの所々にクォン・サンウお得意のスットコぶりが絶妙なバランスで組み込まれ、笑いのツボをがんがん突いてくる。とにかく面白いのです。


また、映画にアニメーションを組み込むことに目新しさはないけれど、劇中の登場人物そのものをウェブトーンやアニメーションで描きながら実写アクションシーンとカットバックさせるという非常に斬新でワクワクする演出になっているのがすごい。よく考えたなあー。

f:id:beruko_saka:20210308230417j:plain

兎にも角にも「面白い」としか言いようがないのだけれど、コメディとシリアスのバランスが非常に良く、シンプルながら流麗でかつダイナミックなアニメーションにもセンスの良さを感じますね。

観ているこちらも漫画の中に落とし込まれたような感覚で最後まで楽しめる傑作トンデモアクションコメディ。おすすめです。


予告編 ↓↓↓


ヒットマン エージェント:ジュン